『光と重力』 今井智己 リトルモア
今井さんが じっと 何かを考え込んでいるのを
見つからないように 見つめる
今井さんが じっと 何かを見つけようとしているときは
つい 息を殺してしまう
淡々と 一定の方向に流れ続ける河のように
轟音と静寂を 同時に持ち合わせているみたいな
彼の心の中には
どんな風景がいつも 在るんだろう
そびえ立つ山脈 幾重に重なる枝 遠くまで伸びるトンネル
目を大きく開けたような 広大な景色を撮ってるのに
私は その広がりよりも
もっと
その風景のなかの 一点に彼の気迫を感じる
だから
いつも あんな風に ファインダーを
覗いてるのかな
そんな今井さんをみて
私はいつも その存在をひどく遠くに感じたり
時には ひどく愛おしく思えたり する
そしてこの写真集をみて
同じような感慨を持ちました
彼の姿を投影した本
服部一成さんのデザインが
力強く でも優しく
本を包んでいるのも 素敵でした
2010-01-19 03:34:00
