Malawi Vol.5 The Story Workshop
5月6日午後。
昼食を終えて、ある村へと向かう。
また1時間ぐらい走る。
電気もない、テレビもない、お金もない、
つまり、情報も教育もない、
そんな暮らしをする人たちのために、
HIV、家族計画、コンドーム、母子感染、あらゆる知識を啓蒙するために、
考えられた手段。
それは、劇場だという。
NGOスタッフが開発支援し、
村人が参加し演じ、運営するワークショップだそうだ。
それを見に行くスケジュール。
くねくねくねくね、道無き道を走れども、草むらばかり。
こんなところに劇場ってあるの?
到着。

な?

な ! な ! な ! ? なんですかっ ! ! !?
なにごと〜?

車が着いたその瞬間、人々がいっせいに歌い踊り出した。
ほこりが一緒に舞い上がる。

同行したカメラマンは思わず、車の屋根に飛び登り撮影。

ニッポン代表、ノグチミカ、
・・・・微妙にドン引き。
よくテレビのドキュメントでやってたアレです。
歓迎のダンス。
まじかよ。
こんなこと毎回やっているのかと、驚きでしたが、
そもそも、客などめったに来ないそうです。
いやあ、衝撃のド迫力でした。
なぜか、中央の貴賓席?に案内され、
観劇をすることに・・・。
ニッポン人は恥ずかしがりやなんだからサー。
もぉ、聞いてないよぉー。

村の長老会と思われるみなさん。
歌と踊りがうまい。うますぎる!
なんじゃ、これ。
青空の下なのにものすごく音がいい。
空気が乾いているから?
ゴスペルに通じるようなコーラスのハーモニーには、
思わず、じいーーん。
リズムの天才たち。

隣で同時通訳(チェワ語→英語)をしてくれるお兄さん。
ちなみに、さっき感動した歌は、
コンドームつけよう♪コンドームつけよう♪幸せのためにコンドームつけよう♪
みたいな詩だそうだ。
がっくん。(滑って転ぶ音)

なあんだ、劇場ってこの広場のことなのでした。。。
そして、舞台は始まった。
隣の通訳さんがいちいち解説してくれる。
この夫婦は5年子供ができなくて、
そこでダンナが提案しました。
俺の友達と寝てみなよ、と。
(げ。まじ。。。)
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子供が出来ない夫婦は、仲間はずれにされたり、
立場がよくないことが多いそうで、
その問題を解消するための伝統的なワザなんだそうです。
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本当に他に楽しみがないので、
みんなぞろぞろ観にきます。
劇はもちろん、わたしたちのことも。
その数あっというまに1000人近く。
周りにはなんにもないのに、どこからどうやって集まってきたのだろう・・・。
やった、やらない、みたいな話を子供たちにも見せて(わかるのかね?)、
小さな頃から啓蒙です。
・・・ついに妊娠した奥さんは、
どこで子供を産むかが、また家庭問題となります。
ダンナと祖母の間で。
病院で産まなければ、赤ちゃんはHIVに感染してしまいます。
ここでちょっとした、渡る世間は鬼ばかり的な、すったもんだがあったりして、
広場は何度も大笑いに包まれます。

うう。可愛い。

未来の美女発見。

何の音響も美術もないのに、
観衆を見事に巻き込む演技力と演出、そして、コーラスは素晴らしく、
2時間のパフォーマンスも佳境に。
よぼよぼのお爺さんが出てきたと思いきや、
信じられないほどキレの良い腰の動き。
さすが、アフリカン。
セックスの動きがそのままダンスになってます。
奥ゆかしい日本人には考えられない振り付けです。
オープンというか、
おおらかというか、
貧困すぎて、日々の楽しみがソレしかないので、
HIVが流行ってしまった原因でもあります。
でも、なんで、人から人へそんなに移るの?
・・・。
愚問のようです。

こんなに日差しが素敵で、
人々はおおらかで、
悲しみを感じることはありませんでしたが、
人々をよく見ると、
たくさんの子供と若い夫婦と、あとはお年寄り。
30代、40代の人たちがあまりいません。
その世代の人たちの多くをエイズで失ったそうです。

お開きになったら、囲まれました。
ハイタッチをしながら退散しました。
わたしは、めずらしい生き物です。

村の最長老だというおばあさんに感謝の挨拶を。
アンタ、この布ちゃんと巻きなさいよ、だらしない。
または、コレちょうだい。
と、そうたぶん言われているっぽいが、言葉わからず。

美しい顔をした子供ばかり。

お土産も持ってこなかったし、
その場で何かをあげることもできなかった。
国内は、このような村ばかりだそうだ。
この村だけに、何かすることはできない。
でも、会っちゃってしまったら、
人情がわいてくるのだけは、
どうしようもない。
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マラウイは人口のおよそ65%の人が、
一日1ドル以下で暮らす、
世界で最も貧しい国のひとつです。
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わたしが、どこの誰かも知らないくせに、
まるで浜崎あゆみが来たかのようないきおいです。
車を追いかけて、子供たちがいつまでも手を降っていました。

村を離れて30分ぐらいで日が暮れてきました。

あの人たち、電気もなくて、今日の晩ご飯どうするのかしら。
子供はもう寝るんだろうな。
いや、もう寝るしかないんだろう。

