5月8日、視察の最終日。
朝から、マラウイ首都のリロングウェにある保健所へ。 
ここでは、妊婦検診、幼児の定期健診、HIVの検査とカウンセリング、
ARV(HIV陽性者のための薬)治療を行っているそうです。
朝は7時半からオープンですが、本当に大勢の人たちが診療を待っていて、
施設内はどこも行列でした。
何時間も歩いてやってきて、また3時間〜5時間も順番を待つそうです。
常駐している医師2名で、一日に300人も診る日もあるそうです。






5歳になったばかりの我が子が、HIVに感染していたことを知り、
とてもショックを受けていた母親がいました。
口内炎が多く、下痢もひどいという話。
問診で病気の進行度を推測し、ARV治療を行うかどうか検討する医師たち。
その場で確実に即断しなければなりません。
診療を待っている人の数は果てしないのです。
これが、ARV(抗レトロウイルス)薬。
この薬の発明によって、HIV感染者の死亡率は激減しました。
飲み続けることで、エイズの発症は抑えられます。
患者には無償で提供されています。
そして、この薬は世界中の人々の寄付金によって用意されています。
この保健所の薬は、ユニセフの提供によるものでした。

しかし、小児用のARV薬はまだありません。
適切な処方もなければ製薬会社もなく、投薬量に関するガイドラインもまだありません。
子供たちには、医師が経験上の知識で、成人用のものを調節して飲ませているそうです。

この女性医師は、韓国系アメリカ人。
ここの常駐ではなく、マラウイの国中の診療所を転々と巡回しているそうです。
アメリカのベイラー大学から派遣で来ていました。
きっと志願してきたのでしょう。
「 Hi ! I'm Dr.Maria ! Nice to meet you !」
はっきりと明るい声。かっこいいふるまい。
任務とはいえ、不自由すぎるこの国での暮らしと激務の日々には、
多くの苦労があることでしょう。
心身共くたくたになることもあるだろうに。
彼女の使命感に燃えた目をみていると、
しっかりと自己管理されたタフな精神力を感じました。
アメリカ人ならではのヒーロー魂が、
彼女自身を奮い立たせている気がしました。
この人に会えたことは、自分にとって、
とても良い刺激になったような気がします。
2月に行ったマドンナのパーティから、
いろいろいろいろ考えた、この4ヶ月。
次回は、まとめたいと思います。
2008-06-16 23:00:00

