今日、享保元年(1716年)創業の奈良晒を扱う老舗企業
「中川政七商店」の中川社長が来社された。
30分程度の面会時間だったけど、
そこは同じ経営者同士、
互いの「考え」を理解しあうのには必要充分な時間だった。
中川社長は、老舗企業のトップだからこそ、
「ブランド」というものを考え抜いているようだった。
そして、そのブランドこそが、
最大の財産だと認識されているようだった。
中川社長と話していて、改めて思った。
ブランドって、一体何だろう? って。
それは、「信頼」なのか?
それは、「洗練されたイメージ」なのか?
中川社長は自著
『奈良の小さな会社が表参道ヒルズに店を出すまでの道のり。』
(日経BP社)の中で、
ブランドのことをこう述べている。
「(ブランドとは)他者と差別化され、
かつ一定の方向性を持ったイメージにより、
商品、サービスあるいは会社そのものにプラスをもたらすもの」
SPBSを2年8ヵ月運営してきた身としては、
この言葉の意味が、よくわかる。
僕は僕なりに、SPBSという「場所」のブランディングには
相当気を遣ってきたからだ。
「ヒトとモノとジョウホウが行き交い、
新しい知性と価値観が育まれる場所」
それが、SPBSがSPBSであるための理由である。
そして、この「コンセプト=核」を守り続けることが、
結果としてSPBSブランドをかたち作ると思ったし、
実際そのようになってきたと思っている。
「ヒトとモノとジョウホウが行き交い、
新しい知性と価値観が育まれる場所」
であるためには、本を売っても良いし、
出版物を作っても良いし、
ワークショップやセミナーを開催して人材を育成しても良いし、
人々を楽しませるイベントを開催しても良い。
実は、この「核」さえぶれていなければ、何でもできるのだ。
この「核」さえあれば、あとの作業は些細なことだ。
どんな本を売るのか。
どんな本を作るのか。
どんなイベントを開催するのか。
すべての分野にはプロフェッショナルがいるから、
あとは「これだ」と思うプロに仕事を委ねて、
内容を微修正するだけで良い。
イベントや編集物や店作りの企画であれば「編集のプロ」である僕に、
経営者としての僕が仕事を“発注”する。
本のセレクトや仕入れ、フェアの企画作りや運営であれば、
書店のプロである三田くんに“発注”する。
(もちろん数多くの外部のプロにもご協力いただいている)
その作業をくり返し、地道に続けていけば、
「信頼」が築かれ、
お客さまに「イメージ」が伝わり、
ブランドというものが育つ。
そんな気がしてならない。
2010-08-26 20:37:00






