福井 盛太のBlog

古くて新しいメディア。

皆さんご存知かと思いますが、
SPBSはメルマガレーベル を立ち上げました。


現在のラインナップは

・岡田武史のメッセージ
・内沼晋太郎&江口宏志&SPBSの「BOOK TOMORROW」
・渋谷慶一郎の「Vacuum」

の三つ。


編集体制と睨めっこしながら
これから少しずつ、
増やしていこうと思っています。


SPBSメルマガレーベルは
テキストだけで構成されるメディアではあるけれど
とにかく内容が濃い。

単行本同様、知的想像力を育んでくれます。

僕はリッチメディアが市場に出回れば出回るほど、
古典的なメルマガが
新しいものとして脚光を浴びるような気がしています。

スマートフォンや電子書籍デバイスの普及も、
メルマガには追い風になるでしょう。

メルマガの今後が楽しみです。



個人的に、渋谷慶一郎君のメルマガはオススメですよ。


音楽と音楽まわりのカルチャーを滅多斬り、
知的なのか恥的なのか判別の付かないキーワード満載の
絶妙なトーク「渋松」対談は、いつも腹を抱えて笑ってしまいます。

そして、作家・五所純子さんの「排泄小説」(読み切り)。

さらにさらに、渋谷君の友人の「一週間」を記した
「スター☆実名日記」も、
その人の行動スタンスや考え方が垣間見えて
(知性は行動にこそ表れるのだ)面白いです。

ちなみに過去の登場者は

・新津保建秀さん
・亀田祐子さん
・吉田ユニさん
・evalaさん
・東浩紀さん
・南馬越一義さん
・鈴木心さん


などなど豪華。


最新号ではスターなどではない私も寄稿していて
こんな風になってます(自分の原稿だから全文公開)。

     ↓


ぜひご購読下さい!


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Part2~福井盛太
「時代を編集する人、
SPBS・福井盛太さんの作業に明け暮れた一週間
(ブックリスト付き)」


2011/6/26日曜日
DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2011(DWL2011)の
オフィシャルツアーブック制作が佳境に入ってきた。
ADの浜田武士さん、グラフィックデザイナーの中沢貴之さん、
フォトグラファーの間仲宇さんら最強スタッフに集結いただき、
まさに「史上最強」のツアーブックが完成しそうだ。
ということで、本日も、シコシコと編集作業。
同時に、来年5月か6月に控えている
ビッグプロジェクトのプランシート作り、
SPBSで行う様々なイベントについてのプラン作りに取りかかり、
あっという間に一日が過ぎる。
時間がないくせに、録りためてあった
NHKのBS世界のドキュメンタリー「シリーズ ケネディの残光」を
自宅で観てしまい、自分の中で「ケネディ暗殺の真相」ブームが
再び盛り上がる。
広瀬隆に並ぶ偉大なる妄想人オリバー・ストーン監督の
『JFK』も観たりなんかしてかなり寝不足です。

■本日の一冊『JFK暗殺ー40年目の衝撃の証言』
(ウィリアム・レモン)


2011/6/27月曜日
毎週月曜朝は社内清掃! なはずなのですが、
この日は9時30分から岡田武史さんが設立された
社団法人OIJ(OKADA INSTITUTE JAPAN)の全体会議に
オブザーバーとして出席。
非営利団体の運営は難しいなと痛感した。
非営利団体だから当然のことながら金儲けが得意な人はいない。
だけど、金儲け=事業費を獲得して安定的な運営ができないと
自分たちの理念を伝えることにはならない。
往々にして「金儲けができないから事業費は寄付で補おう」
ということになるのだが、
寄付者=出資者と同等で必ず何らかの見返りを求めてくる。
場合によっては「理念」とは関係ない活動にも
関わらないといけなくなる可能性もある。
もちろん組織の中にはOIJに関わること自体が
自分たちの食い扶持に繋がるという人たちもいて、
そういう人たちもケアしないといけない。
僕は岡田さんが大好きだし、OIJも応援している。
だからこそ、スタッフも、寄付者も、会員もハッピーになれる
最適解を見つけて欲しいと思う。
にしても、全体会議が行われた銀座某所のビル。
不思議なところだった。
聞けば、某企業の創業者がオーナーなのだという。
銀座には「あの企業人がオーナーなの!?」などという
スナックやクラブがいくつかあるが、
こういうところでの密談と、
現在のシェアの文化は共存していけるのだろうか、などと考える。
で、夜から明け方まではDWL2011ツアーブックの編集作業。

■本日の一冊『成長の限界ーローマ・クラブ人類の危機レポート』
(ドネラ H.メドウズ)


2011/6/28火曜日
朝10時。打ち合わせの場所が自宅から近い下北ということで、
ホームゲームを迎えるJリーガーのような気分で出かける。
で、某HPの打ち合わせ。打ち合わせ終了後、急ぎ会社に行き、
DWL 2011ツアーブックの編集作業。
そして夕方、来年控えたビッグプロジェクトのための聞き取り調査へ。
twitterに反応してくれた女子に、
あるテーマでインタヴューをする。
正直、この手のマーケティングを行ったことはないのだが、
男目線しか持ち合わせてない僕には、
勉強になることあまた。
それにしても、twitterやfacebookの登場は世の中を変えた。
こうして呼びかければお客様とも直接対面できるし、
知り合いの知り合いとも繋がることができる。
ホリエモンに聞いた話では、いま、居酒屋業界が絶好調だというが、
それはSNS効果だそうだ。
つまりバーチャルなつながりはリアルなつながりを
喚起しているのである。
インタヴュー後は、明け方まで編集作業。地味一な1日。

■本日の一冊『フクシマ論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』
(開沼博)


2011/6/29水曜日
出社早々嵐のようにメール整理をし、
そのまま週一の定例「経営会議」スタート。
社員とあれこれ話す。
本来私どものような小さな会社は風通しがよいはずなのに、
一人で抱える仕事が多いあまり「それ、聞いてないよ」的なことが
いくつか出てくる。
皆が顔を合わせて価値観や情報を共有する場所が意外と少ないのだ。
ということで、この「経営会議」は重要な場所。
ただし、状況報告だけの会議にすると
あっという間に時間が経ってしまう。
だから報告事項は事前にメールで回してもらい、
会議では主に報告事項に対してどのように思うか、
「自分の頭で考えて発言」することに重きを置いている。
自分で考えて発言するクセをつけないと、
いつまで経っても人は育たない。
僕らは出版社兼書店という
一見華やかなギョーカイで仕事をしているし、
数々の著名人とも接することもできる。
でも、決してその世界でしか通用しないような
ギョーカイ人になってはいけない。
仮にSPBSを出るときが来ても、
ビジネスパーソンとして生きていける人材を育てたいと思っている。
経営会議後はまた編集作業。そして新宿へと移動し、
某プロジェクトの聞き取り調査。
で、また帰社して明け方まで編集作業。さすがにへばってきたよ。

■本日の一冊『幅書店の88冊 あとは血となれ、肉となれ。』
(幅允孝)


2011/6/30木曜日
さすがに身体がキツイ。しかし気合いで朝出社。
11時過ぎから
博報堂ケトルの嶋浩一郎さんとのミーティングが入っていたが、
嶋さん多忙にてドタキャン。
まっ、こっちも仕事がたまりにたまっていたので
ちょうど良かったかも。
午後、ファッションデザイナー丸山敬太さんのアトリエへ駆け込む。
丸山さんにはDWL 2011のツアーブックに
登場いただいているわけだが、
なにせ、この時点でヴィジュアル素材がまったく揃ってない!
ってことで、アトリエで即興撮影(撮影したのは僕)。
丸山さんのお陰で、撮影は1時間で終了した。
その後はまた某プロジェクトの聞き取り調査へ。
で、調査終了後、速攻帰社してプレジデント社時代
(何を隠そう、僕は元『プレジデント』の編集者だったのです)
の後輩・江部拓弥くんとイベントの打ち合わせ。
7月にプレジデント社から創刊される『料理男子』(江部くん編集長)
に関連したイベントだ。
SPBSのイベントは、このように持ち込まれるものが半分、
自分たちで企画して持ち込むものが半分。
単なるPRイベントに堕することのないように、
密に打ち合わせをすることにしている。
今回はカリー番長の水野仁輔さんと
オオヤコーヒー焙煎所の大宅稔さんがゲストで、
しかも二夜連続。
国民食&国民飲料をテーマにした企画だけに、人気沸騰だろうな。
そういえば、以前『dancyu』編集長が
「ラーメンと鮨とカレーを特集にすると売れる」
と言ってたような……。
ラーメンやカレーは、女性誌における犬猫特集のようなものか。
打ち合わせ終了後、また、編集作業突入。
帰ったときは太陽が昇っていました。

■本日の一冊『動物化するポストモダン オタクから見た日本社会』(東浩紀)


2011/7/1金曜日
頭がクラクラする中、朝一で出社、
そのまま某プロジェクトの聞き取り調査へ。
その後会社に戻り、編集作業に突入。
本当に進行がやばくなったので、
いくつかアポイントをリスケしてもらう(申し訳ないっす)。
今日こそ最後にするぞーと誓い、はちまきを巻く、巻く、巻く……。
今回、DREAMS COME TRUEさんとは
初めて仕事をさせてもらったが、
いろいろな意味で勉強になった。一番大きかったのは
「プロフェッショナリズム」の再認識。
あれほどの位置にいる人たちでも、あらゆる面で妥協がない。
たった1ミリでも納得がいかなければ、すぐさま変える。
そしてすべての目的は「お客さんのため」「ファンのため」である。
あれだけの実績を残しながら、
「もっと打ちたい」と思えるイチローも凄いが、
結局才能はプロセスが作るんだな、と思った。
つまり自分を追い込める人だけが才能を伸ばせるということ。
こういう世界にいると「才能もどき」にはたくさん出会う。
しかし「もどき」はどこまでいっても「もどき」に過ぎない。
本当に才能を開花させられるかさせられないかは“自分の中”にこそある。
今宵はめでたく最終電車で帰宅ー。凄く嬉しい。
家でワイン飲んじゃおう。

■本日の一冊『きことわ』(朝吹真理子)


2011/7/2土曜日
遅めに起きて、そのまま下高井戸の美容院へ。
僕は馴染みになるとあまり店を変えないという
典型的なオヤジ型マーケットに属する人間で、
この美容院も、恵比寿や池尻の和食屋も、
恵比寿のイタメシ屋も、
神山町界隈の飲食店も同じ店ばかり行っている。
常に「いい店・流行の店」をチェックしている
スポーツ・ジャーナリストの中西哲生くんのようになりたいと思うが、
僕の体力ではそれは無理だ。
ちなみに持論だが、
グルメ度と性欲には相関関係があると思っている。
そういえば先日岡田武史さんから「おい、この間の恵比寿のあの店、
電話番号何番だったっけ?」と電話があった。
ということは、岡田さんも同じ店を利用しているのだろうか? 
美容院のあと、そのまま会社へ。メルマガ原稿の整理や、
企画書作成、DWL 2011の作業など、まだまだあるんですよ。
このまま来週も忙しいんだろうな……。

■本日の一冊 『こころの眼』(アンリ・カルティエ=ブレッソン)


福井盛太(ふくい・せいた)
SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS(SPBS)代表。編集者。1967年愛知県豊橋市生まれ。91年早稲田大学社会科学部卒業、
プレジデント社入社。その後、雑誌『プレジデント』の編集者などを経て、
2003年独立。ビジネス書からカルチャー誌、ファッション誌など
ジャンル横断的に「編集」をする。
07年出版社兼書店のSPBSを設立。
現在は、SPBSの経営者であり、雑誌
ROCKS』(不定期刊)の編集人。
企業のアドバイザー、クリエイティブディレクション、
店舗施設のプロデュース、
今回の日記でも触れているツアーブックのような
受託出版物の編集なども行っている。

http://twitter.com/seita_spbs







2011-07-19 16:40:00

PROFILE

福井 盛太

福井 盛太

SPBS CEO/総合PD/ 編集責任者

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