SHIBUYA BOOKSELLERSのBlog

編集ワークショップ第8回/人と編集と。

年内もラスト2回となったワークショップ。
「一冊の本を作る」ことを目指し、受講生の皆さんは奮闘中です!

写真を撮る。取材をする。
テープをおこして原稿を書く。
レイアウトを考える。見せ方を工夫する・・・

12月20日までにおおかたの素材(誌面に使う写真やテキストなど)が集まる予定。
さて、そんな中で13日のゲストは、幻冬舎のpapyrus編集長である日野さん。




今回はいつもとはだいぶ違った雰囲気。

編集者として特集をするということは
その対象をとことん愛すことが大事、という日野さんの人間力を垣間見ることが出来た回でした。

papyrusは「人間関係雑誌」だといいます。
一人の人物を取り上げるとき、自分をその人で満たすこと。
それは何らかの形で相手にも伝わり、関係性はいい意味でも悪い意味でも誌面にも現れてくることでしょう。

そして、そこで得た関係が、雑誌の編集という仕事にとどまらず、ほかのさまざまなところに波及していくということ。
それは編集のスキルの前にとても重要な、自分自身の「人間力」を増すことにつながるのでしょう。

今回は、編集者という職業・・・というか編集者という人間が、どういうものなのか。
どうあるべきなのか。を考えさせられる、深く、熱い、人間味のある講義でした。



作業で大忙しですが、次回も素敵なゲストが登場!
外は寒くなってきましたが、日曜18時のSPBSはめっちゃ熱いです!
それでは次週。

鈴木

2009-12-17 10:23:00

編集ワークショップ第7回/ライター阿久根さん登場。

コンセプトシートが全班から提出され、各班で取材が進行中の編集ワークショップ。


先週のテーマは「良い文章、悪い文章」。ゲストには初の女性講師、ライターの阿久根佐和子さんが登場。実際に取材に行かれた事例を用いて、媒体によっての書き分け方や、文章をうまくまとめる方法についてお話いただきました。



いくつかの事例を通して見えたことがあります。

まず雑誌には一つ一つの個性があるので、「読者は誰なのか」ということを意識することが大事だということ。ここを捉えておくことで、書くべき文章の方向性も明確になります。

ライターや編集者は、小説家ではありません。
文章に無用な装飾はいらないのです。

その点を踏まえた上で自分なりの味を出しつつ、
いかに客観的な目線で取材したものを編集し、文章に落とし込んでいくのか。それは回数を重ねることが何よりの上達への道だそうです。


さらに限られたスペースでは、
「いいたいことは、ひとつくらいしか言えない」ということ。

情報を取捨選択し、どう見せていくのか。
どんなに面白い情報を取材で得たとしても、その誌面に果たして必要なのかどうか。意識したエディット感覚が必要となってきます。

これらのことを考えるのは、なかなか難しいのかもしれません。けれども阿久根さんがおっしゃるように、文字数を埋めるだけの「作業」は面白くもなんともありません。

もがいてでも、自分なりの答えを発見する作業そのもの。

ここが編集のおもしろいところでもあるのだと思います。

編集はまさに、生き方そのものにも通じるということが見えた回でした。


年内もラスト2回。
ではまた次週。


鈴木

2009-12-10 23:45:00

ことばの深呼吸。



『みみをすます』
谷川俊太郎著  福音館書店

日本を代表する詩人・谷川俊太郎さんの詩集です。


意味の付随した漢字を用いず、ひらがなのみが連なるこの詩集。「和語だけでどれだけ深く広い世界を謳いあげることができるか」ということをじっと問い続けた谷川さんの答えは、ことばがまるで深呼吸のように体にすっと入ってくる、とてもここちよいこの作品でした。

表題にもなっている「みみをすます」は、今このときにみみをすますことはもちろん、地球のずっとまえのことにみみをすますことだったり、これからやってくるたくさんのことにみみをすますことだったり、

そういう時間軸を飛び越えた「みみをすます」世界にいざなってくれる詩となっています。今生きている自分の世界を、うんと高い視点から見渡したとき、まわりにはこんなにたくさんの世界があったのかということにきづくことで、ちょっと心がスッとします。



12月に入り、忙しい時期です。
この詩集を開き、ちょっとだけ肩の力を抜いてみてはいかがでしょうか。

気持ちのよい読書をして頂けると思います。


それから、書店twitterはじめます。
http://twitter.com/SPBS_Tokyo
入荷情報、イベント情報などをアップしますので、こちらもよろしくお願いします!


鈴木


2009-12-06 10:57:00

PROFILE

BOOKSELLERS

SHIBUYA BOOKSELLERS

2008年1月オープン。
書棚には、文学・ノンフィクション・エッセイ・詩集などから、写真集・アートブックまで、一点一点セレクトされた本が、新刊・古書問わず並んでいる。入って右奥の書斎コーナーでは、定期的に独自の切り口でブックフェアを開催。その他、SHIBUYA PUBLISHING刊行のオリジナル出版物は常時全タイトル揃い、店頭にて購入することができる。また月に3~4回、SPBSラボと呼ばれるトークショーを行っている。

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