SHIBUYA BOOKSELLERSのBlog

歴史は勝者の視点から書かれるもの[こた日記]

おれはねこ。
なまえはこたろう。
かんじがかけない。
かいぬしは、ちいさなほんやとしゅっぱんしゃをしているらしい。

れきしだけではないが、ものごとをかくしてん・とらえるしてんは、
100ぱーせんとこうへいだったり、きゃっかんてきであるということは、
あまりないものだ。

にんげんがよむほんは、とうぜんながら、にんげんのしてんでかかれている
ものがほとんどだ。めずらしく、ねこのしてんでかかれているめいちょとい
えば、みなさんよくごぞんじの「わがはいはねこである」(なつめそうせき)。
あれは、ねこがいちばんかしこくて、しゅじんはちょっとまぬけで、さいく
んはちょっとかわっているというてんで、おれもおおいにきょうかんしたも
のだ。

さいきんよんだ「ねこごのきょうかしょ」(ぽーる・ぎゃりこ)は、「わが
はい〜」よりさらにてがこんでいて、ねこがたいぷらいたーでかいた、
”にんげんのいえをのっとるための、ねこのためのまにゅある”を、にんげん
がかいどくしてひろめたほんなのだ。

たとえば、この「げんちょしゃ」であるねこが、のらねこから、あるいえに
ひろわれて(のっとって)いくさいしょのしかたはこんなふうだ。


 このカップルこそまさに私の望み通りの家族!そこでわたしは網戸によじのぼり、そこにしがみついて、悲しそうな声でなきました。
 二人は朝食の手をとめて、ふりかえりました。網戸の向こうから私がどんなふうに見えるか、自分でもよーくわかっていましたとも。「なんてかわいいの!なんてかわいそうなの!」私はずっとニャーニャーなきながら、わざと網戸から落ちては、またよじのぼることをくりかえしました。

「猫語の教科書」ポール・ギャリコ/灰島かり訳 筑摩書房


というぐあいに、ねこがにんげんをいしきしておこなっている、けいさん
しつくされたかしこいふるまいを、ねこがわのしてんから、じつにうまく
びょうしゃしている。

これをおおくのねこがよんだら、さぞしあわせに、にんげんのいえをのっと
るなかまがふえるだろう。
しかしこんなまにゅあるがなくても、かしこいふるまいがしぜんにできてし
まうおれは、やはりいっしゅのてんさいなのかもしれない。

(その性格ならどこの家でも幸せになれると思うよ…(-_-;) by飼い主)

※「猫語の教科書」はSPBS店頭にて販売中です。猫目線ではなく、普通に人間
 の目線で書かれたり、撮られたりしている猫の本もいろいろあります。ぜひ
 ご覧下さい。

2010-09-04 23:05:00

PROFILE

BOOKSELLERS

SHIBUYA BOOKSELLERS

2008年1月オープン。
書棚には、文学・ノンフィクション・エッセイ・詩集などから、写真集・アートブックまで、一点一点セレクトされた本が、新刊・古書問わず並んでいる。入って右奥の書斎コーナーでは、定期的に独自の切り口でブックフェアを開催。その他、SHIBUYA PUBLISHING刊行のオリジナル出版物は常時全タイトル揃い、店頭にて購入することができる。また月に3~4回、SPBSラボと呼ばれるトークショーを行っている。

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