柴田 隆寛のBlog

団塊ジュニアのリバーズ・エッジな90年代、そして現在


文庫で読めマス

90年代に自堕落な学生時代を過ごし、東京カルチャーのしっぽを捕まえたくて、青山ブックセンター@六本木で、深夜バイトに滑り込んだ自分にとって、ホンマタカシさん、林央子さん、斉藤まことさん、そして岡本仁さんが一同に介した日曜のSPBSワークショップは、まさに感涙のひとときでした。

というわけで、完全にチューターの立場は、ああ忘却の彼方へ。相方、伊藤総研にすべてを託し(ゴメン!)、すっかり受講生モードでヒアリング。そして、青春プレイバック! 諸先輩方の作ったメディアにドップリひたっていた若かりし頃の自分を反芻しつつ、90年代って、良き時代だったなぁと、しゃかりきレイドバック!

で、ふと思い出したのが、ダグラス・クープランド先輩のこと。そう『ジェネレーションX』の生みの親であります。中国経済ゼミだったクセに、教授に無理言って“ビートジェネレーションと禅”ってテーマで卒論を書かせてもらい、最終的にはX世代とヒップホップカルチャーについて書いたなぁ。例えば、彼の言葉をサンプリングして、今の時代の若者を描写するとこんな感じになるのでしょうか?

“ブラジル化(※1)する日本で歴史摂取過剰(※2)しながら、マックジョブ(※3)に従事。そのおかげで、日々オズモーシス(※4)を抱えながら、最悪の場合、情緒的ケチャップ噴出(※5)。痛ましポニーテール(※6)になるのも無理はない。”

一体なんのこっちゃ?って感じではありますが、政権交代やら焙りやらいろいろあった今年も残すところあと9日。ってことは、まだ9回飲めるってこと。良き仲間と楽しく酔いどれて新年を迎えたいと思う次第であります。 

■注釈
※1ブラジル化
富める者と貧しい者との間の溝が広がり、それにともなって中産階級が消失すること

※2歴史摂取過剰
あまりにも多くの事が起こりすぎるように思われる時代に生きること。主な症状としては新聞・雑誌・ニュース番組への依存

※3マックジョブ
サービス分野における低賃金、低地位、低尊厳、低恩恵、未来なしのジョブ

※4オズモーシス
自分の仕事が、自分の自己イメージに達しないこと

※5情緒的ケチャップ噴出
意見や感情を裡にためこんでいたため、爆発するように一気に吹き出すこと。雇用主や友人は驚き、とまどう

※6痛ましポニーテール
年配の体制に日和ったベビーブーマーでヒッピー時代あるいは日和る前の時代に恋焦がれている

2009-12-22 19:06:00

自虐的な運転手、あるいは宵越しの銭は持たないというツイート。



長谷川平蔵aka鬼平。不景気も切ってもらいたいもんだ。


「盛り場もダメ、サッパリ。年忘れっていうより年越せないよ、ハハハ」とは、昨夜乗ったタクシー運転手さんの自虐的なツイート。しかも、やたらめったら掘り返されるカフカの小説ばりの不条理極まりない道路工事のおかげで、渋滞に巻き込まれてしまったため、いつもより距離が全然走れないと嘆いておられました。

実はコレって珍しい話でも何でもなく、日常的に夜な夜な繰り返されるタクシー運転手さんの挨拶のようなもん。今更言うまでもなく、それぐらい世の中どーしようもないほど、ドン底なのは間違いないということなのでしょうが、それを余計に煽りまくるテレビや新聞って、一体どうなんだろ? って時折思ったりするわけです。 

「明日がどっちだ? なんて、誰にも分からんないんだからさ、パッとカネ使っちまおうぜ!」っていう、ラテン乗りっていうか、江戸っ子気質というか、ポジティブな刹那主義を展開する大新聞社がひとつぐらいあれば、踊らされる人だって少しは出てくるだろうし、多少なりとも経済の活性化に役立つと思うのですが、いかがなもんでしょう? つまり“宵越しの銭は持たねぇ”っていう逆切れスタンスの流布。それもマスコミの役目であるような気がするのですが。



いまだに恐くて寿司屋に行けない自分(泣)


で、話は飛びますが、江戸っ子つながりで、出ましたね『週間 池波正太郎の世界』。しかも全30冊! 没後20周年に相応しい好企画。池波作品は、エンターテイメントとして楽しめるのはもちろん、行間にたゆたう男のダンディズムに魅かれるわけで。嗚呼、久々に読んでみようかしらん『男の作法』でも。しつこいようですが、いつかは小雪のバーで、ハードボイルドにグラスを傾けたい自分なのでありんす。






2009-12-15 19:44:00

小雪と飲むか、それとも麻生久美子の店で飲む?

本当にどーしようもないぐらい単純で影響を受けやすい男である。誰のことって、もちろん自分でありんす。知的好奇心という言葉をスケープゴートにして、情報として流布される「何だかオシャレ」っていう霞をムシャムシャと食い散らかしながら生きてきたなぁって、時たまちょっと反省したりしています。



いまだにマイバイブル。


例えば、ウイスキー。今から10年ぐらい前、シモキタで初めて一人暮らしを始めた頃、真っ先に向かったのは「LADY JANE」。そう、常連だった松田優作の完璧なるウケウリです。カウンターのに端に陣取って、紫煙をくゆらしながら、「ねぇマスター、いつもの、ロックで」。なんてのたまってはみたいもののコチとら弱冠25歳の青い春。親切なマスターに土屋守先生の『ウイスキー大全』を教えて頂き、世界の信濃屋へGO! なけなしの金でボウモアやタリスカーを買い、大人の階段をちょびっとずつ登り始めたのでありました。



アジフライにポテトサラダも!


なので、小雪のバーが発端であると思われる、猫も杓子もハイボールっていう現在の社会情勢に対して、異論反論オブジェクションを唱えるつもりは、毛頭ございません! だって自分、小雪の「混ぜ過ぎてはダメ。炭酸が抜けてしまうから」って言葉、信じてますから。「夏はちょいしぼ」でしたから。あ〜、行きたいな〜、小雪の店。「らっきょ」って、俺も言いたい!



男って、贅沢な生き物なのです。


ところで、気になる店がもう一軒。お察しのとおり、麻生久美子の店であります。「男のひとは欲張りね」。ハイ! 贅沢言って、ほんとすいません。いくつになっても男の瞳は少年系なのであります。やれやれ。







2009-12-09 17:49:00

PROFILE

takahiro_shibata

柴田 隆寛

編集者/EATer所属。雑誌を主戦場に、書籍やリトルプレス、webの編集を横断的に行う。 主な仕事に『HUGE』、ロバート・ハリス著『人生の100のリスト』(ともに講談社)、『リサ・ラーソン作品集』(ピエブックス)、『KAT-TUN LIVE DOCUMENT PHOTOBOOK』 (角川グループパブリッシング)、「BEAMS」カタログ、「MOTTAINAI」キャンペーンコンセプトブックなどがある。 また、webサイト「夢の病院をつくろうPROJECT」のメンバーとしても活動中。
EATer:http://www.eater.jp/ 

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