柴田 隆寛のBlog

結婚はやっぱり、みんなのもの。





表紙は竹尾のファーストヴィンテージに、活版印刷ステッカーの特別仕様。コチラは愛する妹、SAB LETTERPRESSのサブちゃんが担当。


昨年の秋。大好きなふたりが結婚した。ふたりには「アリガトウ」のコトバを何万回言ったって足りないぐらい、かけがえのないものを、いっぱいもらってきたので、どうやって「オメデトウ」のキモチを伝えようかと悩んだ挙げ句、ZINE(ジン)を作ることを思いついた。

とはいうものの、自分は写真を撮れるわけでも、絵を描けるわけでもない。結局のところ、第一次産業者(クリエイター)がいないと何もできない加工業者(編集者)なので、ふたりと親交の深いクリエイターの方々に作品を提供してもらい、それを一冊にまとめたらどうだろう? というアイデアに辿りついた。最初はふたりに内緒で仲間とこっそり作って、プレゼントしようと思っていたけど、うれしいことにふたりもこの企画に賛同してくれたので、結婚パーティーに駆けつけてくれたゲストへのプレゼントとしてオフィシャルに製作することになった。

表回り込みで36ページ。写真家、スタイリスト、現代アーティスト、陶芸家、フードコーディネイター、ミュージシャンなど、総勢29組のクリエイターが新郎新婦のために、1ページずつ祝福のキモチを込めて作品を製作。なるべくニュートラルなデザインで、取って出しの面白さとふたりの幅広く深い交友関係が伝わるように編集した。

こうして出来上がったZINEは、今週の日曜日に行われたパーティーで、無事ゲストに手渡された。自分で言うのも何だけど、一緒に作った仲間や快く参加してくれたクリエイターのおかげで、本当に素晴らしい一冊ができたと思う。何よりもこのような機会を与えてくれた主役のふたりに心から感謝! 大きな思い出だけでなく、結局、また大きな借りを作ってしまったわけだけど……(笑)



『two of us』限定500部 NOT FOR SALE!!

写真は、写真家の田辺わかなさんと現代アーティスト、小町渉さんのページ。パーティー当日は、小町さんの作品をプリントした新郎デザインのスタッフTシャツを着て、みんなで頑張りました! 
SPBSでお馴染みの若木信吾さんも参加してます。
兄さん、姉さん、本当にオメデトウ!!



2008-03-18 19:48:00

パン屋再々襲撃、あるいは小麦粉偏愛主義。



やれやれ、まったく世知が無いない世の中だ。小麦やイースト、乳製品といった主原料の値上がりとともに、われらがパンの価格も高騰。村上春樹の小説じゃないけど、そのうちパン屋やマックを襲撃する輩が現れるかもしれない(すいません、ちょっと大袈裟ですね)。それから、フランスのことわざに、“It is a long day, a day without bread.(パンのない日は長い)”というのがあるけど、まったくその通りだと思う。特に自分の場合、休日の朝食におけるパンの存在はかなり重要で、ここぞとばかりに小麦の甘さを噛み締める。あと、これはパンに限ったことではないけれど、やっぱり器や道具は重要。どうしたって「食べる」という行為のモチベーションにストレートに影響する。

ランドスケーププロダクツの新プロダクト“THINGS FOR BREAD”は、毎日の朝食を楽しくしてくれるパンにまつわる美しい道具たち。その世界観を伝えようということになり、代表の中原さん、パピエラボの江藤くんと小さな本を作った。スタッフは、スタイリングが岡尾美代子さん。撮影が新津保建秀さんという素敵な面々。2日連続の小麦粉ネタですいません。なにしろ、炭水化物が好きなもので……。



「THINGS FOR BREAD」¥525
千駄ヶ谷のプレイマウンテンや原宿のTHC
3月30日まで開催中のブックマーケットでも発売中。



2008-03-14 19:20:00

讃岐うどんルネッサンス



本当にホントに待ち遠しかった。3月11日、ついにあの店が帰ってきた。渋谷・宇田川町の雑居ビルの地下1階。10年以上にわたり、近隣のレコードショップや原宿のショップスタッフたちの胃袋をそのコシの強い麺で満たし、90年代初頭の渋谷系、裏原ムーブメント、果ては渋谷ビットバレーの創世記を影で支えたレジェンドランチとして語り継がれてきた讃岐うどん「やしま」が富ヶ谷に移転。事務所から走って30秒。神様がくれたこの奇跡に感謝しながら、いてもたってもいられず、その新しい扉を目指した。

外で待つこと10分。ちょっとじらされる感じも、今日に限っては心地いい。定番の相席。後輩と横並びで席に座る。メニューを見るまでもない。注文はもう決まっている。

「いかホット、ぬるめのカットで、げそプラス」。
「あ〜い」

ほどなくして訪れる恍惚感とノスタルジー。“呪文を制する者がうどんを制する”。誰が言ったか知らないが、それがこの店の暗黙のルール。だから、初心者は常連の注文に耳をそば立て、せっせと呪文を覚える必要がある(ちょっと大袈裟だけど…)。やがて自分だけの必勝パターンを見つけたなら、それはもう立派なフォロワーだ。

久しぶりの対面。麺をすする。一気にすする。うまい、ただひたすら旨い。「明日は生じょうゆ、にしようかな……」。後輩の食べているうどんを見て、浮気心が頭をよぎる。帰りにレジに置いてあったステッカーを大量にもらう。事務所に戻り、さっそく感謝のキモチを込めて、Mac BooKにステッカーを貼った。

讃岐うどん めんきやしま 渋谷区富ヶ谷1-45-13
http://www.menki-yashima.co.jp/

2008-03-13 16:12:00

PROFILE

takahiro_shibata

柴田 隆寛

編集者/EATer所属。雑誌を主戦場に、書籍やリトルプレス、webの編集を横断的に行う。 主な仕事に『HUGE』、ロバート・ハリス著『人生の100のリスト』(ともに講談社)、『リサ・ラーソン作品集』(ピエブックス)、『KAT-TUN LIVE DOCUMENT PHOTOBOOK』 (角川グループパブリッシング)、「BEAMS」カタログ、「MOTTAINAI」キャンペーンコンセプトブックなどがある。 また、webサイト「夢の病院をつくろうPROJECT」のメンバーとしても活動中。
EATer:http://www.eater.jp/ 

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