
『BRUTUS』(1995.6.1号)“イームズ/未来の家具”
尊敬する編集者、岡本仁さんの仕事。その仕事に影響されたこと数知れず。このコピー大好きです。
先日、六本木のアクシスギャラリーで開催された『チャールズ・イームズ写真展 100 images×100 words ─偉大なるデザイナーのメッセージ』展に行ってきた。イームズ・オフィスがセレクトした100点の写真もさることながら、個人的に引っかかったのは、彼が講演や論文などに残した100の言葉のほう。家に帰って、レセプションで頂いた名言集のページをあらためて、めくってみた。
“妥協は強制されたことはないが、制約は喜んで受け入れてきた”
“予測ではなく、私の率直な希望を言おう。これからのデザインでは、
デザイナーの顔が見えなくなるといい”
これって、デザインに限った話でなく、編集という仕事でも言えること。さすがはイームズ。目からうろこだ。ところで、自分がイームズと初めて出会ったのは、1995年。雑誌『ブルータス』の“イームズ/未来の家具”という特集号だ。実家暮らしだったこともあって、それまでインテリアやデザインの世界に疎かった自分にとって、この特集は衝撃だった。次の日には、オープンしたばかりの「ギャラリー1950」にシェルチェアを買いに行き、そこからデザインへの熱は一気にヒートアップ。ハーマンミラー・ジャパンに、押し売りの就職活動をしたり、同じく『ブルータス』の記事で見つけたイギリス人デザイナー、マイケル・ヤングの新しいアトリエにアポなしで訪問したり。それから、イームズのイスを題材に映画を撮ったり。よく考えると無茶苦茶だけど、それぐらい『ブルータス』の影響は大きかったし、イームズとの出会いは確実に自分の人生を変えた。そして、それから13年後の今、『HUGE』で“DESIGN IS DEAD”というデザイン特集を手がけさせてもらったことに、ものすごく感謝している。
昔の自分が感じたように、作り手の初期衝動が詰まった雑誌は、必ずや読者を触発する(はず)。6月10日、SPBSから創刊される『ROCKS』は、果たしてどうなんだろう? 福井さん、期待してます(笑)
2008-06-09 17:50:00
